小学生の英会話教室を選ぶときには、特に次の3つを重視して比較検討しましょう。
英会話をしっかりと習得するためには、年単位で長く英会話教室へ通う必要があります。長く通い続けるためには、教室へのアクセス状況が非常に大事なポイントの1つ。いかに評判の良い教室があったとしても、自宅から片道1時間もかかるような教室では、英会話が十分に身につかないうちに辞めてしまう可能性があります。
親が車で送迎するのであれ、子供が自分で移動するのであれ、アクセス時間だけを考えれば片道20分以内が理想的。片道25分や30分もかかる教室の場合、一度結論を自宅へ持ち帰り、よく家族で話し合ってみましょう。
なお、親が車で送迎をする場合には、教室の敷地に無料で利用できる駐車場があるかどうかを確認することが必須。送迎のたびに駐車場代が掛かってしまうと、長期的には大きな出費になるからです。
もし敷地内に駐車場がなかったとしても、教室の近隣にスーパーなどがあればOK。スーパーを子供との待ち合わせ場所とし、子供が来るまで親は買い物をしながら待ちます。
中学・高校まで長く同じ教室に通わせたいならば、自宅からやや時間がかかったとしても、駅近にある教室も候補にして良いでしょう。中学・高校に入れば最寄り駅は生活圏内に入ると思われるので、駅周辺に教室があればとても便利です。
結論から言うと、大手を選んでも個人経営を選んでも、どちらでも構いません。英語の指導力と資本金は関係ないからです。
大手英会話教室では、クラスやカリキュラム、レッスンのやり方などがマニュアル化されていることが一般的。同じ経営母体なら、どの教室を選んでも、概ね同じような指導が展開されます。経営母体の異なる複数の教室を比較し、お子様に合った雰囲気の教室を選ぶと良いでしょう。
一方で個人経営の英会話教室は、教室ごとに特徴や指導力、指導方法などが異なります。資本力がない分、実力がなければ地域から淘汰されるため、逆に言えば、長年にわたって地域で潰れずに運営されている教室は実力がある、と判断して良いでしょう。
なお、ネット上には英会話教室の口コミがたくさん見られますが、大手英会話教室の口コミで「○○先生の指導が良かった」という声があっても、同じ先生が指導を担当するとは限らない点に要注意。逆に、個人経営の英会話教室では経営者自身が指導を行っていることが大半なので、口コミで先生の評判が良ければ、その先生に直接指導してもらえる可能性が高いでしょう。
英会話教室を選ぶ際、多くの方は、その教室の指導力や実績、雰囲気などを重視しますが、もう一つ大事なポイントがあります。それが、レッスン以外のフォロー体制です。
たとえば、子供が熱を出してレッスンを休んだ際、その穴をどのようにフォローしてくれるのかは、英会話教室によってまちまち。他のクラスに入って振替レッスンを受ける形や、映像授業の同じ範囲を受講して穴埋めする形など、様々なやり方があります。また、教室によっては振替が有料となる場合も少なくないので、事前に確認しておく必要があるでしょう。
また、先生との相性が合わないときや、クラスのレベルが合わないと感じたとき、クラスで一緒に学んでいる仲間との間で問題が生じたときなど、何らかの困ったことが生じたときに相談できるスタッフがいるかどうかも重要なポイント。講師に直接相談できないこともあるため、専任カウンセラー制度や担任制度がある教室であれば、お子様にとっても保護者にとっても頼もしいでしょう。